公益社団法人 日本グラフィックデザイナー協会が主催するポスターコンペティション「JAGDA学生グランプリ2017」で、デザイン学部グラフィックデザインコースの学生1名が準グランプリを受賞、4名が入選しました。
準グランプリを受賞したグラフィックデザインコース4年生の永田朱里さんから話を聞きました。
今回の作品はテーマである「食」をもとに、ポスターの上段にお母さんの乳房、下段に梅干入りのお弁当を配置しました。また、二つの「食べ物」を繋ぐ意味として、中央の右端に「manma」という言葉を配置しました。「manma」はお母さんを示す「ママ」とご飯を示す「マンマ」をかけた言葉遊びでもあります。
デザインの過程で難しかった点は、バランスと色味の調整でした。シンプルなデザインにしたことにより、1ミリの違いが大きな印象の違いを生むので、最適なバランスを考えるのに苦労しました。なおかつ、その苦労や迷いがデザインに表れないように気を遣いました。
応募のきっかけは「食」というテーマに興味を惹かれたからです。というのも、3年生の時に「自然と接する」「食」をテーマにした授業のなかで、鹿の肉を食べたり、鶏を解体したりする体験を経て、生きているものの命をいただくということ、食と生が繋がっていることを学びました。そういった経験があったので、「食」はずっと考え続けてきたテーマでした。
これから芸術系大学を目指す人に伝えたいのは、自分が選んだ専門分野と関係ないと思うことでも、後になって何がどう繋がるかはわからないということ。なんでも体験して自分の引き出しにストックしておくといいと思います。私は旅行が好きなのですが、その経験が4年生の卒業制作を進める上で役に立っていたりします。色々なことを体験しておくと、自分自身の土台が広がります。
受賞?入選作品(129点)の展覧会が以下の日程で開催されます。
■会期:8月25日(金)~9月18日(月?祝)11:00~19:00 ※会期中無休、入場無料
■会場:東京ミッドタウン?デザインハブ