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京都国際マンガミュージアムにて、企画展「台湾の少年と日本の少年~巡り合うマンガ文化の百年~」が開催

京都精華大学が運営する京都国際マンガミュージアムにて、企画展「台湾の少年と日本の少年~巡り合うマンガ文化の百年~」が開催されます。
 
マンガ文化において、共通するルーツを持っている台湾と日本。本展では、2つの国が辿ってきた近現代史を紐解きながら、時代的、政治的な要因がマンガ文化に与えた影響と、それに抗い表現を切り開いてきたマンガ家や編集者を深く掘り下げていきます。
台湾のマンガ史に大きな足跡を残した編集者?蔡焜霖の生涯を描いた「來自清水的孩子(日本語版:台湾の少年)(游珮芸、周見信、慢工文化刊)と、日本マンガの代表的作家である手塚治虫の評伝「手塚治虫物語」(伴俊夫+手塚プロダクション、朝日新聞社刊)のマンガ作品を主軸に、時代を映す雑誌や単行本などを展示。多様な資料を組み合わせて見ることで、台湾と日本におけるマンガ文化の歴史的な歩みをご覧いただけます。
違う道を辿りながらも、何度となく思いがけない巡り合わせをしてきた、台湾と日本の知られざる文化交流の歴史が垣間見える内容となっています。お近くにお越しの際は、ぜひお立ち寄りください。
 
関連イベントとして、台湾の伝統芸能「布袋劇」の上演や、今回の展覧会に作品を描き下ろしたマンガ家の高妍 氏と川勝徳重氏によるスペシャルトークが開催されます。日時や参加方法についての詳細を公式サイトよりご確認のうえ、ぜひご参加ください。


※本学在学生は学生証の提示により入館が無料になります。
※本展は、京都国際マンガミュージアムでの開催終了後、2025年7月より國家漫畫博物館(台湾?台中市)で巡回展を行います。
 

  • 日程

    2025年5月24日(土)?6月24日(火)
    休館日:水曜日

  • 時間

    10:00?17:00(最終入館は16:30)

  • 会場

    京都国際マンガミュージアム 2階 ギャラリー1?2?3?4
    〒604-0846 京都市中京区烏丸通御池上ル (元龍池小学校)
  • 予約

    不要

  • 料金

    無料 ※ミュージアムへの入館料は別途必要 ※在学生は入館料無料

主催:京都国際マンガミュージアム、國家漫畫博物館(台湾)
協力:株式会社手塚プロダクション

関連人物

蔡焜霖(サイ?コンリン)

1930-2023、台湾の実業家、雑誌編集者。
1930年、台中に生まれる。日本統治下の台湾で講談社の雑誌などを読み育つ。戦後、白色テロの時代に無実の罪で逮捕され10年間収容所生活を送る。釈放後、日本マンガの翻訳に携わったことをきっかけに編集者となり、1961年に文昌出版を立ち上げ漫画出版を行う。子ども向けの雑誌『王子』などを創刊し、台湾の児童文化に大きな足跡を残す。その後、國泰グループに移り台湾初の百科事典の出版や、女性誌『儂儂(non-no)』を創刊。2021年には日本政府より旭日双光章を授与されている。

手塚治虫(てづか?おさむ)

1928-1989、日本のマンガ家、実業家、アニメーション制作者。
1928年、大阪に生まれる。のらくろやディズニーのアニメーションに夢中になり、自らもマンガを描き始める。戦後、「マアチャンの日記帳」でデビュー。赤本マンガの描き手として「新寶島」(原作 酒井七馬)などを精力的に執筆し人気作家となる。1961年、虫プロダクションを設立、アニメの制作を始め、1963年には日本初となる毎週30分のTVアニメシリーズ「鉄腕アトム」を放映。虫プロの版権管理部門の虫プロ商事でマンガ雑誌『COM』などを創刊する。70年代にはいると青年向けの作品にも注力し、数多くの作品を残した。

高妍(ガオ?イェン)

1996年、台北生まれ。台湾芸術大学視覚伝達デザイン学系卒業、沖縄県立芸術大学絵画専攻に短期留学。イラストレーター?マンガ家として台湾と日本で作品を発表している。『月刊コミックビーム』(KADOKAWA)にて2021年6月号から2022年5月号まで、「緑の歌」で自身初のマンガ連載を果たした。作品に「緑の歌」、「隙間」(いずれもKADOKAWA)などがある。

川勝徳重(かわかつ?とくしげ)

1992年、東京生まれ。2011年「幻燈」(北冬書房)にてデビュー。マンガ雑誌『架空』の編集?執筆に関わる。2016年にはPIZZICATO ONE「わたくしの二十世紀」アナログ盤のジャケット?イラストを担当。また「貸本マンガ史研究」に水木しげるについての評論を執筆するなど、活躍は多岐にわたる。おもな著作に「電話?睡眠?音楽」、「アントロポセンの犬泥棒」、「痩我慢の説」(いずれもリイド社)などがある。

お問い合わせ先 CONTACT

京都精華大学 広報グループ

〒606-8588 京都市左京区岩倉木野町137
Tel:075-702-5197
Fax:075-702-5352
E-mail:kouhou@kyoto-seika.ac.jp

※取材いただく際は、事前に広報グループまでご連絡ください。

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