188体育

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持続可能な都市や社会環境、暮らしを創造する

いま、自然災害や環境問題、都市部への人口集中や地方の過疎化が進んでいます。そんななか、188体育感染症が流行し始め、生活スタイルや人と人とのつながりについて根本的な見直しが求められました。「ソーシャルディスタンス」という考え方によって、空間に関する価値観や、他者との距離感も変わったのではないでしょうか。
2021年度に新設した「人間環境デザインプログラム」では、これからの人間の生きる環境のあり方を、世界中のあらゆる文化や社会から学んでいきます。建築と国際文化の分野を中心に、幅広い領域を横断して学修。キャンパスを飛び出して国内外の各地を訪問し、現場での対話から課題を発見し、それを克服するためのアイデアを生み出します。
幅広いプログラムを通じて、人間や地域への深い理解、状況を分析できるデザイン的な思考、建築や都市計画の知識や技術を身につけ、持続可能な建物やまちづくり、コミュニティのあり方、人びとの新しい暮らしを提案していきます。
 
取得できる学位
学士(芸術)

取得できる資格

一級建築士受験資格、二級建築士受験資格、木造建築士受験資格
 

学びのキーワード

建築、持続可能な社会、都市、社会、文化、課題発見、文化人類学、観光、語学(英語)、語学(英語以外外国語)、海外留学、多文化共生、異文化理解、民俗学、フィールドワーク

科目PICK UP

  • 建築実習

    環境デザインの核となる建築設計について、手描きやコンピュータによるデザイン表現のスキルを体得する。また、課題に対しての自身の考えをかたちにし、他者に伝えたり、他者と協働したりして作業を行うことで、建築実務を経験する。

  • 社会学

    人間や環境に関する社会問題を分析するための、社会学的視点の基礎を講義形式で身につける。具体的な研究事例を通じて、社会学の基礎や思想的背景を体系的に理解し、自分自身が注目する社会現象を考察できるようになることが目的。

みずから課題を発見し、提案できる人になろう。

人間環境デザインプログラムが重視しているのは、とにかく自分の視点で課題を発見すること。キャンパスに閉じこもっていては、「いま」起こっている問題を発見することはできません。国内外のまちを歩き、さまざまな地域の人々と話をしながら、現地をよく観察する経験を積んでほしいと考えています。
わたし自身も、人の行動や集団のあり方から空間を考察する空間人類学に取り組んできました。世界中を回って研究し、いま強く思うのは「自分たちの時代は終わった」ということです。わたしたち年長者がどんなに想像力を働かせても、若いみなさんのリアルな現状や発想力には及びません。よりよい未来を、自分たちの手でつくっていく人を育てる必要がある。そのためには、状況を分析するデザイン的思考と、人間についての深い理解が不可欠だと考え、建築学科と国際文化学部を中心に、学部を横断するスタイルで学べるプログラムを設置しました。
よりよい提案を行うためには、たくさんの要素が必要になります。たとえば、多様な人びとから情報を得るためのコミュニケーション。それから、特定の地域の文化や社会の問題についての知識。さらに、より現実に即した解決策を生み出すことにつながる、人びとの生活をよく観察する力……。でも、こうした要素は、誰もがはじめから持っているわけではありません。授業の中で得た知識や、自分の足で各地をたずね、いろんな背景を持つ人びとと話をする経験を重ねることで、着実に身についていきます。いちばん重要なのは、積極的に行動できること。好奇心が旺盛で、身の回りで気になることがあったり、人と話すことが好きな人は特に歓迎します。興味がある人は、ぜひ恐れずに飛び込んできてください。
 
人間環境デザインプログラム教員 ウスビ?サコ
専門分野 : コミュニティ論/建築計画
  • 学部横断型

    全5学部の授業から幅広く学ぶ
    人間環境デザインプログラムは、従来の学問分野にとらわれず、複数の異なる領域を学際的に学ぶことが最大の特長です。建築と国際文化の学びを中心に、メディア表現、芸術、デザイン、マンガの学びを横断的に学修します。
    ※人間環境デザインプログラムはデザイン学部建築学科のなかに配置しています

  • 少人数制

    対話を通して学ぶ
    1学年の定員は16名。他学部の1専攻が20~96名であることと比較すると、非常に少人数。ゼミ形式の学びを中心に、それぞれの考えを積極的に発表する機会を多く設け、対話を通して学ぶことを重視しています。

4年間の学び

  1. 1年次

    FIRST

    文化にまつわる幅広い知識、 技術を領域横断的に学ぶ

    1年次は領域を横断して幅広い知識を得ます。建築?都市研究の土台となる、人文?歴史?社会?国際問題をはじめ、人間の多様な生き方について理解を深めていきます。また、設計や製図などの建築の基礎となる技術も学びはじめます。
    授業例: 建築基礎実習、クリエイティブ?ワークショップ、コミュニケーションスキル、国際文化概論、国際文化史、自然環境演習、建築計画、日本建築史 など

  2. 2年次

    SECOND

    ゼミ活動を開始し 実践的に理解を深める

    少人数制を生かし、それぞれが関心に沿ったテーマを個別に研究しはじめます。積極的に学外で調査?研究を行い、実社会の問題に目を向け、自らの課題を発見し考察する。日本文化やグローバル化についても理解を深めていきます。
    授業例: 海外ショートプログラム、建築基礎実習、建築応用実習、デッサン、日本文化概論、グローバル化と社会、Business English、コンテンツビジネス など

  3. 3年次

    THIRD

    国内外の現地に足を運び、テーマを追究する

    国内はもちろん、ベトナムやタイ、香港などの東南アジアや、セネガル、ガーナ、マリなどのアフリカ、そしてブラジルといった海外のフィールドに足を運び、現地で研究します。キャンパスに戻ってからは、ゼミでの発表や教員からの指導を通して調査研究の検証を重ねます。
    授業例: 地球環境学概論、建築応用実習、建築社会実践実習、建築応用実習、サステナビリティと社会、観光学総論、アカデミックスキル、アートマネジメント論 など

  4. 4年次

    FOURTH

    卒業研究に取り組み 新しい提案を行う

    調査研究で深めた現状への理解と、これまでの経験から得た知見をもとに、人々の暮らしやコミュニティのあり方、街づくりなどについて、卒業研究を行い、卒業論文や卒業設計を通して新しい提案を行います。
    授業例: 産学連携PBLプログラム、卒業研究実習、卒業論文?卒業制作、卒業展示、建築力学、建築法規演習、施工演習、西洋建築史 など

4年間で身につく能力

  • 文化や地域への理解をもとにした課題発見力
  • 柔軟な思考で企画を出せる提案力
  • 建築や都市を計画?建造できる専門的な力

学びのポイント

文化や地域や環境、そのあり方を学ぶ

これからの人間の生きる環境のあり方を、世界中のあらゆる文化を通して考えます。人間や地域について理解し、建築や都市計画の知識や技術を身につけ、持続可能な建築物やまちづくり、コミュニティを学びます。人びとの新しい暮らしを提案します。

現地での体験を通し実践的に学ぶ

国内や海外のあらゆるフィールドへ実際に足を運んで調査活動を行います。まちづくりに関する活動を行うNPO法人でプロジェクトに参加するなど、インターンシップ制度も充実。実際に体験して考えたことから、課題を発見し、分析と考察を繰り返します。

建築家でもある教員から学ぶ

多様なバックグラウンドを持ち、建築へのアプローチも異なる教員たちから学ぶことができます。社会?文化?歴史?環境と、都市や住まいの関係性を国際的?学際的に研究している教員らとともに、課題を発見し、新しいライフスタイルを提案していきます。

現地調査を重視した実践的な学び

人間環境デザインプログラムでは、国内外のあらゆるフィールドへ実際に足を運んで調査活動するフィールドワークを重視しています。社会の課題を発見し、分析と考察を行い、新しい提案をするための必要不可欠なプロセスとして、実際に現地に赴き、現場の姿を自分自身で確かめます。
自分とは異なる価値観や考え方で暮らし、働いている人びとのコミュニティに飛び込み、調査を行うことで、あなた独自のアイデアを生み出してください。