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洋画コース卒業生の前田香奈さんが参加する展覧会「ほどく かさねる きずかれる部屋」が開催

芸術学部洋画コース卒業生の前田香奈さんが参加する展覧会「ほどく かさねる きずかれる部屋」が、神戸市中央区のC.A.P. KOBE STUDIO Y3にて開催されます。
また、会期中には同じく洋画コース卒業生の森田理美さんが運営を担当する関連イベント「本持ち寄り会」も開催されます。ぜひ併せてご参加ください。

 
 

展覧会概要

今からおよそ100年ほど前の1929年、小説家のヴァージニア?ウルフは「女性が小説を書こうと思うなら、お金と自分一人の部屋を持たねばならない」という言葉を残しています。『女性』に振り分けられた人には様々な社会的障壁が課せられ、自由な創作は許されない時代に、ひとりだけの部屋は必要なものでした。年月を経た私たちにもそれは同様で、まだまだ偏見や差別の潜むこの社会で得た傷を、私たちはしばしば自分の部屋に持ち帰り、ほどき、向き合っていきます。自分の部屋はある意味で、シェルターのような場所です。
 
ただ一方で今や、かつてウルフが望んでいたように、フェミニズムの様々な蓄積の上で、私たちはそれぞれの考えを共有し、連帯することもできます。この展覧会では、個々の作家が自らや他人の傷に向き合い社会を考えることと、それを他者の経験と重ね合わせていくことの両方を大事にしています。
 
私たちが今、ウルフの声を聞きそこに共感するように、時間や空間や立場を超えて、自分一人で向き合っていた何かは連帯のきっかけになりえます。ひとつの「きず」から、それを自らほどき、他者とかさねることできずかれる部屋たちを、どうぞ訪ねてみてください。

関連イベント

本持ち寄り会
フェミニズムやジェンダーに関わる、読んで面白かった本、今から読む本、気になっている本などをもちよってみんなでおしゃべりします。
開催日時:9月14日(日)14:00~16:00
 
出品者6人によるアーティストトーク
開催日時:9月28日(日)15:30~16:30

主催:ジェンスター運営事務局
神戸のC.A.P.を中心に、関西でジェンダーやフェミニズム、クィアに関わるイベントやワークショップを開催する。「本持ち寄り会」、「“ちょっと違うな”と思った時の対話術~あの時言えなかった言葉を集める会~」、「私の体のガイドライン−MY BODY MY CHOICE」等。ジェンスターとは「ジェンダーについて考える人」を意味する造語で、様々な言説的カテゴライズに当てはまらず宙に浮いたままでいる自身の思考やアイデンティティを歯切れの悪いままオープンに語りたい人をも包括する。

ジェンスター運営公式Instagram
@genster_buchklub

運営:森田理美(芸術学部洋画コース 卒業)
協賛:淀スタジオ
宣伝デザイン: 花戸麻衣(デザイン学部 グラフィックデザインコース 卒業)

お問い合わせ先 CONTACT

京都精華大学 広報グループ

〒606-8588 京都市左京区岩倉木野町137
Tel:075-702-5197
Fax:075-702-5352
E-mail:kouhou@kyoto-seika.ac.jp

※取材いただく際は、事前に広報グループまでご連絡ください。

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