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建築学科非常勤講師の成原隆訓による企画展「100 年の走査」が開催

デザイン学部建築学科非常勤講師でデザイナー?研究者の成原隆訓と清山陽平氏による企画展「100 年の走査」が、京都三条通御幸町の同時代ギャラリー collage plusにて開催されます。
 
本展は、会場となる同時代ギャラリーが位置する1928ビル(旧毎日新聞社京都支局、建築家?武田五一設計)が、2028年に竣工100周年を迎えることを記念して企画されたものです。

1928ビルは、竣工からの100年、そして再生からの30年という歴史を持つ建築物です。それを振り返り、さらに未来の100年を見据えるため、プロジェクト「1928ビルの百年」が進められています。このプロジェクトは、成原隆訓をはじめ、京大建築の有志と同時代ギャラリーが協働で取り組んでおり、2028年の展覧会開催に向けた調査や展示活動が進行中です。

本展示は、「1928ビルの百年」プロジェクトの一環として行われるもので、同建築物の調査をもとに制作された作品が展示されます。歴史ある建築物と芸術の融合を、ぜひ会場でご覧ください。 

 

展覧会内容

──1928年11月10日 大阪毎日新聞社は、京都御所で行われた昭和天皇の即位礼の写真を、東京へ電送し速報で掲載した。日本における写真電送実用化の最初の瞬間だった。
 
あと3年経つと、同時代ギャラリー は竣工から100年を迎える。
このビルが過ごしてきた「100年」という時間に身を寄せようとしてみても、その隔たりはあまりに大きく、想像は遠く及ばない。
ただ、実測を通して触れてきた目の前のコンクリートの躯体や竣工当初の床材は、そこに在り続けてきた事実を私たちに投げかける。
隔たりを意識しつつ、どうすれば手を差し伸べられるのか。
 
──写真電送は走査によって画像を電気信号に変換し送受信する通信方法である。
当時の走査はぎこちなかっただろうが、それでも人類が初めて、手元の写真を遠く隔たる人と同時に見る体験だった。
私たちは1928ビルの100年を走査する。
光が触れることなく表面をなでるように、その像を立ち上げる。
はじまりはかつて毎日新聞社支局長室だった小部屋から。
100年に比べれば、あまりに微かな、しかし確かな2週間。

  • 日程

    2025年11月3日(月?祝)?11月16日(日)
    ※11月10日(月)休廊

  • 時間

    12:00~19:00
    ※最終日17:00まで

  • 会場

    同時代ギャラリー collage plus
    〒604-8082 京都市中京区三条通御幸町東入弁慶石町56  1928ビル 2F
  • 出演?出展者

    成原隆訓(デザイナー?研究者/デザイン学部建築学科 非常勤講師/京都大学大学院工学研究科博士後期課程在籍)
    清山陽平(京都大学大学院工学研究科建築学専攻助教)

    助成:京都大学人と社会の未来研究院
       日本都市計画学会関西支部
       日本建築学会近畿支部

  • 予約

    不要

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