
大学院美術研究科修士課程デザイン専攻の修了生で、映像作家として活躍する前田真二郎さんを講師にお招きした、大学院芸術研究科主催の特別講演会「映像 —発見の方法をめぐって」を開催します。
前田さんは、本学学部生時代より独学でビデオ表現に取り組み、「第1回ふくい国際青年メディアアート?フェスティバル」(1990)で2作が入選?買い上げ。本学大学院へ進み、「イメージフォーラム?フェスティバル1992」ではエクスペリメンタル?イマジネーション賞、翌1993年にはビデオ?オリジナリティ賞を受賞するなど、在学中から精力的に制作活動を行っていました。修了後は実験映画、ドキュメンタリー、メディアアートを横断して活動。近年は映像を「未知を発見する装置」と捉え、無意識を含む「記録」を規則に基づき作品化する実践を続けています。
本講演会は、学部?研究科や学内外を問わず、どなたでもご参加いただけるイベントです。90年代初頭から映像作家の第一線で作品を発表し続ける前田さんの話が聞ける、またとない機会です。ぜひご聴講ください。
芸術研究科特別講演会「映像 —発見の方法をめぐって」
プロフィール
講師:前田真二郎
1969年、大阪府生まれ。
1994年、京都精華大学大学院美術研究科修了。
映像作家。岐阜県在住。情報科学芸術大学院大学[LAMAS]教授。
学部時代より独学でビデオ表現に取り組み、メディアの質感に着目した作品を制作。第1回ふくい国際青年メディアアート?フェスティバル(1990)では2作が入選?買い上げとなる。大学院では伊奈新祐氏、松本俊夫氏に師事し、イメージフォーラム?フェスティバル1992でエクスペリメンタル?イマジネーション賞、翌1993年にはビデオ?オリジナリティ賞を受賞。同年、イメージフォーラムにて個展上映を開催。
修了後は実験映画、ドキュメンタリー、メディアアートを横断して活動。映像レーベル「SOL CHORD」を監修し、DVD出版やWEBムービー?プロジェクトを手がけるほか、美術家や音楽家との共同制作も積極的に行ってきた。写真、映像マッピング、ライヴ上映、配備など多様な手法を試み、近年は映像を「未知を発見する装置」と捉え、無意識を含む「記録」を規則に基づき作品化する実践を続けている。
主な発表歴に、日本実験映画40年史展(1994)、香港国際映画祭(2001)、ニヨン国際ドキュメンタリー映画祭(2006)、恵比寿映像祭(2012)、あいちトリエンナーレ「ALA-SCOPE 02」(2016)、オーバーハウゼン国際短編映画祭(2022)、山形国際ドキュメンタリー映画祭(2023)などがある。2022年には国立国際美術館にてレトロスペクティブも開催された。
受賞歴としては、<BETWEEN YESTERDAY & TOMORROW)で文化庁メディア芸術祭秀賞(2012)、三輪員弘との共作(新しい時代)で佐治敬三賞(2017)がある。
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